ストレスによる反応の現れ方

ストレス反応には、「身体的反応」、「心理的反応」、「行動的反応」の3つがあります。
この3つを称して、「ストレス関連疾患」と言います

 

身体的反応
動悸、息切れ、血圧上昇、発汗、筋緊張などの急性症状から、だんだんと疲労、倦怠感、めまい、頭重患、胃腸障害、食欲不振、不眠などの症状

 

 

心理的反応
おもに、不安や怒り、悲しみといった感情が現れます。
この状態が長期化したり悪化すると、イライラがさらに募り、抑うつ的になったり、神経過敏になります。
さらにはうつ病、不安障害やパニック障害などの精神疾患

 

 

行動的反応
おもに、ライフスタイルに関係する変化として現れます。
酒、たばこなどの嗜好品、食事、生活リズムなどに影響します。
悪化すると、アルコール依存症やギャンブル依存症、社交不安障害、出勤困難症などの可能性があります。

心理相関のメカニズム

なぜ、心の問題が体にも影響を及ぼす理由のキーワードは、「生体恒常性(ホメオスタシス)」と、それに関わる「自律神経系」「内分泌系」「免疫系」のシステムにあります。

 

人は、生体に大きなストレスがかかった場合は、一時的に体内のバランスが崩れることがありますが、それを回復しようとする仕組みが働くようになっています。
それを生体恒常性と言います。
その中心になるのが、自律神経系や内分泌系、免疫系のシステムです。

 

突然のストレスがかかると、まず自律神経系と内分泌系は生体を守ろうとしてすぐに働きはじめて、交感神経が活発化します。
しかしその一方で、副交感神経は抑制されるので、免疫系も抑制されて生体の防御機能は弱くなってしまいます。
ストレスから身を守ろうとすると、病気に対する防御システムがいつもより低くなってしまうのです。
その結果、ストレスが長引くと、身体疾患や精神疾患へと発展してしまうことになります。

身体的反応が高じて起こる病態

ストレスがかかると起因して、ストレスが解消されれば改善されるものを「心身症」といいます。
心身症が疑われる疾患は、消化器系では胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、機能性胃腸障害などがあります。
呼吸器系では過換気症候群、気管支ぜんそくなど、循環器系では高血圧、心疾患、起立性調整障害などがあります。
月経不順、関節リウマチ、緊張性頭痛、腰痛症、甲状腺機能亢進症、アレルギー性疾患、メニエール症候群などもその代表的疾患といわれています。

 

こうしたストレス関連疾患は、身体的反応と心理的反応が同時に現れることもあります。
例えば、ストレスから酒量が増加して、不眠症や食欲不振になったりします。
眠るためにお酒を飲み続けて、気分はさらに抑うつ傾向が強まります。
その結果、仕事の能率も低下、人間関係にも悪影響が出る、それを逃れるためにさらに酒量が増えてアルコール依存症になるといった悪循環に陥ります。
それらを防ぐためにも、メンタルヘルスやストレスマネジメントは重要です。