ストレス太り

現代社会には、ストレスがいっぱいです。
適度なストレスは体調維持に必要ですが、ストレスが重なると、体にさまざまな不調を招きます。

 

ストレス太りは、若い世代のほうが多いそうです。
男性は30歳以降、女性は25歳前後と、女性のほうが早い時期からストレス性の肥満になりやすい傾向にあります。

 

ただし、ストレスがあると、必ず太るというわけではありません。
初期段階のストレスはそれに対抗する交感神経が活発化して、代謝も高まるので、初期段階のストレスは太りにくい時期といえます。
しかし、ストレスが慢性化した第2段階がストレス太りを起こしやすくなります。
ストレスに対する抵抗力が上がり、栄養を蓄えようと働きます。
胃酸の分泌が促され食欲も増進します。
さらに、第3段階になると、過度のストレスに体が適応できなくなり、体に破たんをきたすこともあり、うつ状態になったりします。

 

では、ストレスがあるとつい食べ過ぎてしまうのはなぜでしょうか。
通常、食後に時間が経過すると血糖値や摂食中枢が刺激されて、空腹感や食欲が出てきます。
ところが脳がストレスを感じるとエネルギーを必要以上に摂取するように働きかけて、食欲を暴走させてしまいます。
このストレスホルモンが原因となります。
ストレスホルモンは、食欲を増進させたり、インスリンの過剰分泌を招き脂肪を蓄積させたり、成長ホルモンの分泌を抑え代謝をダウンさせるなどのさまざまな悪影響を及ぼします。
脂肪の蓄積を促すだけではなく、脂肪燃焼を妨げる原因にもなるので、脂肪が燃えにくい体を作ってしまいます。
また、不安感や恐怖感など神経の過分な活動を抑える抑制ホルモンの働きを妨げますので、気分が落ち込んだり、意欲がなくなったり、うつ状態を引き起こすこともあります。
しかし、食べたいのに食べないでいると、さらにストレスは増すばかりです。
太らない食べ方を知って、上手にストレスを発散するコツを身に着けることが大事です。

ストレス食いに走らないための予防法

@3大栄養素をきちんと摂取する
糖質は脳の唯一のエネルギー源に、脂質はホルモン材料に、タンパク質は筋肉や臓器などの材料になります。
これらが不足するとストレスに弱い体になりますので、ご飯、良質な油、動物性タンパク質をしっかりと摂取しましょう。

 

A適度に甘いものを楽しむ
甘いもの絶ち、禁酒などストイックなダイエットはストレスの元です。
量を少なくして、適度に楽しめば心が満たされてストレス解消になります。

 

Bすぐに食べられるものを近くに置かない
ストレスがかかったときに、身近に食べ物があると、そんなに食べたくなくてもついつい手が出てしまいます。
ダラダラ食いをしても、心の満足にはつながりません。

 

Cこまめにご褒美デーをつくる
仕事や人間関係でストレスを感じたときは、ご褒美デーとして食べたいものを食べましょう。
ため込んでいると、ストレスはどんどん大きくなり大爆発を起こします。
ストレスはその都度発散しましょう。

ストレスで食欲が暴走しそうになった場合

本当に食べたいものを満足するまで食べる
食欲を抑え込むとさらにストレスになるため、食べたいときは食べてしまうことが一番。
ただし、ストレスがかかっているときは、本当に食べたいものを食べないと心は満足しません。
本当に食べたいものならば、少量でも意外と我慢できるものです。

食べたいものがわからない場合

ガムを噛んでヒスタミンの分泌を促す
ストレスがたまると爪を噛む人がいるように、何かを噛むことはストレス解消に効果があります。
また、噛むことで脳内のヒスタミン神経が活発化して、満腹中枢と刺激して、食欲を抑えてくれます。
脳内でヒスタミンに変化する、赤身の魚を食べるのもおすすめです。

それでも無性に食べたくなった場合

素材のうま味や成分で選ぼう
どうしても食欲が収まらない時こそ、もっともストレス太りを招きやすい状況です。
そんなときは、少しでも栄養のあるものを選ぶようにしましょう。
栄養がないものを補給すると、体はどんどん栄養不足に陥り、さらに食欲をアップさせてしまい悪循環にはまります。

 

食べたくなったときの選び方の基本
・原型に近いもの
 スナック菓子よりもポップコーンなどの原型が見えるものを選ぶ
・栄養のあるもの
 アイスよりも豆乳やフルーツゼリーなど栄養のとれるもの
 低カロリードリンクよりも100%ジュース
・自然の甘味があるもの
 チョコレートよりも温かいココアを1杯飲んでみる
・小麦粉が主原料でないもの
 クッキーよりもマカロンなど小麦粉が主原料でないもの

ストレスを和らげる行動を習慣化させる

@音楽を聴く
特にモーツアルトの曲は、ストレス解消効果が高いことがわかっています。

 

A体を動かす
体を動かしているとは脳が休まるため、ストレスによる脳疲労解消に役立ちます。
ただし、ハードな運動はそれ自体がストレスになるので、軽い体操や深呼吸がおすすめです。

 

B朝日を浴びる
朝起きたら太陽の光をしっかりと浴びることで、ストレスへの抵抗力がアップします。

 

Cリズム体操をする
リズムにのって同じ動作を繰り返すだけでOKです。

 

Dタンパク質や乳製品などを摂取する
肉・魚・豆類などのタンパク質、牛乳などの乳製品、バナナなどを積極的に摂取しましょう。

ストレスを作り出す自分の心とさようならする

考え方次第でストレスは減らせる
同じような状況下であっても、ストレスを感じる人もいれば、感じない人もいます。
それはその人の思考法の違いです。
自分自身にストレスを与えないような思考法に切り替えることも大切です。

ストレス太りの疑問

@ストレスがたまると甘いものが欲しくなるのはなぜ?
脳の栄養源は糖質です。甘いものは疲れた脳に手っ取り早く栄養補給できるからです。

 

A女性のほうがストレス太りしやすいのはなぜ?
ホルモンバランスの関係で男性より脂肪が蓄積されやすいからです。

 

Bストレスになりやすい季節は?
季節の変わり目は体に負担がかかりやすくストレスになりやすいです。

 

Cストレスがたまっているという自覚症状はどのあたりから?
人それぞれですが、胃腸障害を起こす人が多いようです。

 

Dストレスでやせる人もいるのはなぜ?
過食が勝るか、代謝が勝るかで個人差があります。