リフレクソロジー

足裏には、神経の末端が集中しています。
リフレクソロジーが体に及ぼす作用機序は、その神経反射経路を刺激することで、せき髄から筋肉・腺、中枢神経へとメッセージを送り、そこから必要な体の部位に刺激を伝達することです。
そして圧迫刺激により抹消の血液やリンパ液の滞りを取り除き、各臓器の循環を改善したり、機能向上につながることが考えられます。
こうした作用から、リフレクソロジーは免疫力アップや恒常性の維持が期待できる療法と言えます。
もちろん、リラクセーション効果によって自律神経の調整がなされます。

 

実施の方法
ストレス解消として、「頭の開放」「よい酸素を取り入れる」「背中のコリをとる」の3つを目的に、リフレクソロジーを始めてみましょう。

 

テクニック@:足を見る(色・硬さ・大きさ)
足裏でストレス症状が最も顕著に現れるのは、頭部の反射区である親指ですので、最初に親指の色・硬さ・大きさを見ていきます。

 

※色
赤い色をしている場合は、イライラが募って頭がカッカしている状態です。
黄色ならば、職場で頑張りすぎて自宅では何もできなく疲労困ぱいの状態です。
白っぽい色をしているときは、黄色の時期も過ぎて、「もうどうでもいい」というストレスに押しつぶされて、消耗しきっていて無気力な状態です。
紫色は、欠秋の循環も体内のエネルギーも停滞している状態を現しています。

 

※硬さ
硬いときは血流が滞っていてマイナス思考に傾きがちです。
逆にぶよぶよしているならば、燃え尽き症候群です。
ほどよく軟らかいのが良い状態です。

 

※大きさ
通常は親指の大きさは人差し指の3倍くらいが正常です。
それ以上の場合は、物事を抱え込み過ぎている状態と考えられます。

 

もし、親指だけ赤くて硬ければ、考え過ぎてマイナス思考になっており、白くてぶよぶよであれば、人の分までストレスを抱え込み過ぎて燃え尽きてしまっていることを現しています。

 

テクニックA:親指全体をほぐす
硬くても、ぶよぶよでも、首から上の循環を正常な状態に戻すために、親指全体をほぐして、弾力性のある親指にしていきます。
まず、指腹側の指の付け根から上に向かって、ほおずきを柔らかくするように揉み上げていきます。さらに、指の真横にあたる側面部分もほぐしていきます。指5本に対して、5本のラインを描くのがコツです。

 

テクニックB:側面をほぐす
親指の外側の側部は、本能を司り、睡眠や食欲などに関係する視床下部の反射区です。
この部位は角質化しやすくて、特にストレスを感じている人には角質が、うつ状態で過食や過剰睡眠などの症状がある人では出っ張っていたり、硬くなっていたりします。
ここを横からキュッと押した後に、人差し指の関節を使って、内部の骨と肉を遊離させるような感覚で揉みほぐしていきます。
内側の側部は、松果体の反射区です。
ここも外側と同じように揉みほぐしていきます。

 

テクニックC:下垂体の反射点を押す
親指の諮問の中心は下垂体の反射点です。
ホルモンのバランスと深い関係があります。
ここを人差し指の関節やボールペンなどでグッと力を入れて押してみます。はっきりと痛みを感じるようでしたら、ホルモンバランスは正常と考えられます。
しかし、鈍い痛みしか感じない、または痛みを感じない場合は、下垂体の機能が低下していてさまざまなホルモンバランスが崩れていると考えられます。
その中には、抗ストレスホルモンも含まれているので、ストレス耐性を高めるためにも、この部位をしっかりと揉みほぐして、ホルモンバランスを正常化する必要があります。

 

コツは毎日刺激を与えることです。「ホルモンバランスが改善される」とイメージしながら、1日10秒、軽い痛みを感じる程度に押してください。

 

テクニックD:頭頂部をほぐす
親指の頭頂部も忘れずにほぐします。
親指全体が脳の反射区なので、この部分の血流が停滞しているというとは、頭部の血流が悪くなっている状態だと考えられます。
頭頂部もゴリゴリと揉みほぐしましょう。
そして、親指の付け根を首に回すように優しく回します。
親指全体が軟らかくなったら、最後に赤い親指の人は、頭に上がっている「気」を下におろすようにイメージで、指先から指の付け根へと上から下に軽く触れて流していきます。
クールダウンの役目となります。

 

テクニックE:横隔膜ラインの緊張をほぐす
足裏の色が変わる境界線が横隔膜ラインです。
このラインが上がっていると、呼吸が浅くなっている緊張状態を現します。
ストレスが溜まってくると背中や肩の筋肉が硬くなり、肺がスムーズに動けなくなることから、呼吸が浅くなって横隔膜が上がってしまいます。
そして、体内に酸素がうまく取り入れられなくなり、血中の酸素飽和度が低下します。
このゾーンを揉みほぐして、横隔膜のラインを正常にすることによって、よい酸素を取り入れやすくなります。

 

方法として、横隔膜ラインを骨に沿って、両手の親指で小さいサークルを描く要領で下から上に揉み上げていきます。
これだけで、一日のコリがほぐれたように感じる人も多いでしょう。
呼吸法の前などに行うとより効果的です。

 

テクニックF:脊柱起立筋のラインを押し上げる
自律神経系は、脊柱起立筋から内臓に達します。
ストレスによって、背中が凝るとその神経伝達が阻害されてしまい、内臓の働きを弱めてしまいます。
一人で自分の背中のコリを取り除くことは難しいですが、反射区をほぐすことでそれが可能となります。
方法として、親指側面の反射区を、骨に沿って下から骨に当たるような感じでマッサージをします。
ここをほぐすと背中のコリがほぐれた感じがして、同時に内臓もほぐれて
きます。
ストレスは背中のコリとして出やすいので、しっかりとほぐしておくことが大事です。

ストレスにはこのツボがおすすめ

ストレスに効果があるといわれているツボが、合谷(ごうこく)と百会(ひゃくえ)です。
親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみが合谷で、ここを人差し指の骨に向かってやや強く押します。

 

百会は両耳の上から頭頂に向けて伸ばした線と、顔の中心線とが交わったところにあるツボです。
ここに指をあてて少し強く押します。

 

もし、押しづらいという人には、とても簡単に作れるツボ押しグッズを紹介します。

 

まずは、つまようじ10本程度と輪ゴム1本を用意します。
そして、爪楊枝をまとめて輪ゴムで留めます。
その先端を百会にあてて、軽くトントンと刺激します。
これを手の届くところにおいて、ちょっとイライラしているなと感じたら頭とトントンと刺激します。
適度な刺激が伝わって効果的です。

アロママッサージ

香りとその成分で心身をリラックスさせてくれるのがアロマセラピーです。
ストレスコーピングにぴったりな方法の一つといえます。
療法として患者さんへ施術する場合は、精油の効能や使い方、禁忌などが意外と複雑なので、きちんと基礎知識を学んでから行う必要があります。

 

しかし、自分自身の気分転換として行うのであれば、それほど難しく考える必要ななく、効能よりもその日の気分で自分の好きな香りを選んで楽しむのが一番です。

 

アロママッサージクリームはとても手軽に作ることができます。
まず、市販の保湿クリーム(500円玉大の量)を用意します。
そこに自分の好きな精油を1滴たらして、よく混ぜ合わせます。
用いる精油は、筋肉疲労を解消してすっきりとしたいならミント系、老廃物を融解して爽快感を得たいならばレモンやオレンジなどの柑橘系、保湿効果を高めたいならゼラニウムなどがおすすめです。
吸収の早いクリームやジェルなどを使えばふき取りの手間もなく、長く香りの効果を楽しむことができます。